空調服は雨の日でも使える?注意点や雨天時の対策方法を解説
身体中に涼しい風を送り込み快適な環境を作り出せる空調服は、蒸し暑い梅雨の時期に使いたくなる人も多いでしょう。本記事では、雨の日に空調服を着用する際の注意点や対策方法をご紹介します。
この記事を読むための時間:3分
雨の日に空調服の着用を避けるべき理由
雨天時は空調服の着用は控えるべきです。その理由には以下の2点が挙げられます。
- 故障の恐れがあるため
- 気化熱の効果を得られにくいため
故障の恐れがあるため
空調服は、取り付けられているファンから外気を取り込む構造になっており、ファンは常に外部にさらされている状態です。そのため、雨天時に着用した場合、ファンから雨水が入り込んでしまうことがあります。
空調服で使われるバッテリーの電圧は10V前後と低く、感電のリスクはほとんどありませんが、バッテリーやファンを駆動させるモーターが故障する恐れがあるので、注意が必要です。
気化熱の効果を得られにくいため
空調服はファンで起こした風で、汗を蒸発させて気化熱を発生させることで身体を冷やしています。しかし、湿度が高い雨の日は空気中の水分が多く、汗が蒸発しにくくなるので、涼しくなる効果が得られにくくなってしまうのです。
雨天時に空調服を着る場合の対策方法
雨の日に空調服を着る場合は、故障を避けるために以下の対策を取るようにしましょう。
- ファンカバーを付ける
- 防水機能付きの空調服を選ぶ
- 上から雨具を着る
ファンカバーを付ける
最も手軽な防水対策がファンにカバーを取り付けることです。いつもの空調服にカバーを取り付けるだけなので、比較的低コストで防水対策ができます。また、カバーを付けることで、ファンにホコリやゴミも入りにくくなり、故障のリスク低下も期待できます。
しかし、カバーによってファンの回転が落ちて、涼しさを感じられにくくなるので、暑さによる体調不良や熱中症に注意しましょう。
防水機能付きの空調服を選ぶ
防水・撥水性が備わったタイプの空調服であれば、雨の日でも安心して着られます。ただし、防水機能付きのウェアは通常のものよりも高額になりがちです。また、ファンやバッテリーを別で購入しなければいけない場合もあるので、購入の際はコスト面で注意が必要です。
上から雨具を着る
空調服の上からレインコートを羽織ることでも、防水対策ができます。ただし、そのまま羽織るだけでは、コートによって外気取り込み口が塞がれてしまうので、十分な風量を確保できません。また、ファンにレインコートが巻き込まれる恐れもあります。
そこで、ファンとコートの間にスペースを設けられるファンスペーサーを取り付ければ、冷涼感の低減や事故を防げます。雨具を活用した防水対策を考えている方におすすめです。
ファンが水に濡れた場合の対処法
空調服のファンは防水仕様ではありません。突然の雨でファンが濡れてしまった場合、そのまま使うと故障する恐れがあります。ファンが濡れた際は、綿棒や柔らかい布を使って壊れないように優しく水分を拭き取りましょう。
また、ファンにカバーを付けていても、濡れたまま放置すると水が中に侵入する恐れがあるため、使用後は必ず乾燥させましょう。乾燥させる際は、乾燥機に入れるとファンが変形したり機器が故障したりするため、自然乾燥するようにしてください。
雨の日に空調服を着る場合は対策をしっかりとろう
雨天時に空調服を使用すると、故障する恐れがあります。また、涼しくなる効果が得られにくくなるため、着用は避けた方が良いでしょう。
しかし、熱中症のリスク低減のためや、作業効率を向上させるために、雨の日でも空調服を着たい時もあるでしょう。その際はファンにカバーを取り付ける、上から雨具を羽織るなど、対策をしっかりとることが大切です。また、着用後はしっかりと乾燥させることも忘れないようにしましょう。