空調服を着用する際の注意事項とは?使用を控えるべきケースも解説
空調服は熱中症の予防や作業効率の向上に効果的ですが、間違った使い方をしたり、きちんとメンテナンスができていなかったりすると、思わぬ事故が発生する恐れがあるため注意が必要です。本記事では、空調服を着用する際やメンテナンス時の注意事項をご紹介します。
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空調服を着用する際の注意事項
空調服を着用する際は、以下の4点に注意しましょう。
- 火花が飛ぶ可能性がある現場では着用を控える
- ホコリや粉じんが多い場所では着用しない・フィルターを付ける
- 空調服を着用したまま眠らない
- 体調が悪い場合や異変を感じた際はすぐに着用をやめる
火花が飛ぶ可能性がある現場では着用を控える
溶接作業や鋳造現場、ストーブの近くなど、火花が飛ぶ可能性がある現場では、空調服の着用は控えましょう。飛び散った火花でウェアが溶けたり、ファンの内部に火の粉が入り込んで故障したりする恐れがあります。
ホコリや粉じんが多い場所では着用しない・フィルターを付ける
空調服はファンで外部の空気を取り込む仕組みであるため、ホコリや粉じんが多い場所で使用すると健康被害が起きたりファンが故障したりする可能性があります。建築業や製造業などの現場で着用する際は、ファンにフィルターを付けてホコリや粉じんがファンに入り込まないように対策を取りましょう。
空調服を着用したまま眠らない
身体中に風を行き渡らせて快適な状態を作り出してくれる空調服ですが、着用したまま眠らないようにしましょう。体温が急激に奪われて健康被害を引き起こす恐れがあります。休憩中に仮眠をとる場合も、空調服を脱ぐかスイッチを切るようにしましょう。
体調が悪い場合や異変を感じた際はすぐに着用をやめる
冷却効果が期待できる空調服ですが、必要以上に体を冷やしてしまう場合があります。そのため、空調服の使用中に体調が悪くなったり、寒さを感じたりした際は、異変を感じた場合は直ちに着用をやめましょう。
空調服のメンテナンス時の注意事項
空調服のメンテナンスを行う際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 洗濯時は電気部品を外す
- ファンを手入れする際は圧力の高い空気をかけない
- 高温・低温・多湿になる場所で保管しない
- バッテリーは長時間放置しないようにする
洗濯時は電気部品を外す
空調服を洗濯する時、電気部品を付けたままにすると、故障や事故の原因になります。洗濯前にファン、バッテリー、ケーブル、電池ボックスなどの電気部品は全て外してください。
ファンを手入れする際は圧力の高い空気をかけない
ファンを手入れする際、汚れを落とすためにエアーガンやブロアーなどで高圧の空気を吹きかけるのは止めましょう。プロペラが高速回転することでモーターの寿命が低下したり、プロペラの羽が折れたりする恐れがあります。
高温・低温・多湿になる場所で保管しない
空調服を保管する場合、車のトランクや直射日光が当たる場所など、高温になりやすい場所は避けましょう。熱によって部品が変形や故障する可能性があります。また、極端な低温環境や湿気が多い場所も、電池がショートする恐れがあるため注意が必要です。
バッテリーは長時間放置しないようにする
リチウム電池が使用されているバッテリーは、過放電させると寿命が縮まり、化学反応によって内部が不安定な状態になります。空調服を長期間使用しない場合、自然放電で電池残量が減っていくので、半年に一度は電池残量を確認、充電するようにしましょう。
空調服は注意事項をしっかり守って着用しよう
空調服を着用する際、不適切な環境で使用したり、間違った方法で使用したりしていると、事故やトラブルの原因となってしまいます。着用時やメンテナンスの際は、必ず注意事項を確認して正しく安全に使うことを心がけましょう。